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【ハイキュー】エンノシタイモウト第二部

第5章 【花見】


東峰と澤村が言う中

「菅原先輩どないしはったんやろ、えらい私らをいじってきはるなぁ。」

美沙も独り言を言っていると

「おい、ままコ。」

今度は影山である。

「どないしたん。」
「その、出し巻き卵うまい。」
「あ、ありがとう。そんで何かハンネ呼びが早くも馴染んでる件。」
「意外と、なんつーか、呼びやすかった。」
「そうなん。」
「苗字だと縁下さん呼び捨てしてるみてぇだし、名前呼びすんの何となく恥ずいし、その、ネットのつってもあだ名みたいな奴だからよ、だから。」
「そうなんや。」
「美沙ーっ、出し巻き卵あんのっ、俺にも取ってー。」
「はいはい、ちょお待ってや。」

日向のリクエストに美沙はいそいそと立ち上がった。その時、義兄の力がそれを微笑んで見ていた事を美沙は知らない。

花より団子なところもあるがそれでも食事しながらの花見は盛り上がる。

「あ、清水先輩、このハンバーグめっちゃおいしいですっ。」
「ありがとう美沙ちゃん、嬉しい。」
「谷地さんもこのサンドイッチええな、からしマヨがきいてておいしい。」
「わっ、ありがとっ。美沙さんも、このたこ焼きみたいなのおいしいね、これ何。」
「明石焼きー、向こうでは玉子焼き言うらしいけど。」
「へえ。」
「ホンマはお出汁につけて食べるんやけど持ってくるの大変やし出し巻き卵も入れたから今日はソースつけてみた。これもおいしいよ。」
「美沙ちゃんのおばあさんは明石焼き食べられるとこの人だったの。」
「そうらしいです。」
「ほおほお。」

桜がハラハラと舞い落ちる。

「女子陣グッジョブだな、ありがてえ。」
「木下、いつもより食ってないか。」
「何かこういう時って食進むよな、つか縁下、妹マジ頑張ってんじゃん。」
「美沙が聞いたら喜ぶよ、ありがとう。」
「野菜が多いのは美沙さんの趣味か。」

成田が力に尋ねる。

「おばあさんが野菜不足についてうるさかったらしい。ないと本人も落ち着かないんだろうな。」
「へえ、あ、もうちょっとおひたしもらうな。」
「ああ。って、西谷、田中、お前らは流石にもうちょっと野菜食えっ。」
「まーまー、こんな時くらいかてえこと言うなって。」
「男は黙って肉食だろっ。」
「お前らは猛禽(もうきん)類か、まったく。」
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