第32章 【赤葦襲来 第三幕】
「君はよくついてけるな。」
「慣れだよ。それに面白いだろ。」
「木兎さんのノリも手を焼くけどこれはこれで毎日一緒は大変だ。」
「何やよーわからんけどえらい言われような気がする。」
「気のせいだよ、ままコさん。」
「ハンネ呼び3人目来てもた。」
「次は誰かな。」
「兄さんっ。」
抗議する美沙に義兄の力はにっこり笑って言った。
「とりあえず椅子にあぐらかくのやめようか。」
「うぐ。」
美沙は唸り、赤葦はなるほど縁下君にはこういう強制力があるのかと妙なところで感心した。
次章に続く