第22章 【合宿 第五幕】
「ないんだ。妹さんが絡むと周り見えなくなるんだな。」
「う。」
「まあいいけど。」
そして赤葦は悪戯っぽく笑った。
「式には俺も呼んでもらえるのかな。」
「赤葦君までやめてくれよっ。」
力は滅茶苦茶に焦った。
力は知らなかったが赤葦は部屋に戻って中に入る直前で音駒の黒尾に捕まっていた。
「何だ結局お前も首突っ込んだのか。」
「何の話です。馬鹿の扱いに苦労するもの同士話があっただけですよ。」
「へいへい。」
「貴方は知ってましたね。」
「何が。」
「縁下君とその妹さんが、いや、何でもないです。」
黒尾はニヤリとした。
「おもしれーだろ、烏野6番とこの妹。」
赤葦は答えずとっとと部屋に入り襖をピシャリと閉めた。
次章に続く