第13章 ★狂い出す歯車★
『はぁ....』
家に入りベッドに横たわる
これからどうなっちゃうのかな?
あれから敦と大輝は全く部活に顔を出さなくなった
そのせいで部活の雰囲気にも影響が出始めた
真太郎は二人が来ないことに強い苛立ちを覚え、涼太は覇気が無くなった
『待って敦!!』
帰ろうとする敦を呼び止める
紫原『ん~?どうしたの?』
『どうしたのじゃないよ、練習なんで来ないの?』
紫原『赤ちんが試合でるなら練習来なくていいって言ったし、相手弱すぎるんだもん』
『っ...それでもっ!っん...』
言葉を遮るように敦は私にキスをした
それは愛と言うより黙らせるためのような
紫原『...また明日ね』
『っ...どうして...』
どうしてこんなことになったの?
どうして私には皆を引き留めることができないの?
そんな中、卒業式が行われた
虹村『おら、シャキッとしろ!』
黄瀬『本当に卒業しちゃうんすね....』
虹村『たりめーだ!』
修さんはもっている卒業証書を入れた筒で私達を一人づつ軽く叩いていく
『修さん....』
虹村『俺は大丈夫だ...安心しろ』
修さんの大きな手が私の頭を撫でてくれる
虹村『いいか、お前は笑ってろ...どんなときも。そうすりゃあいつらも大丈夫なんだって思えるんだ。分かったな?』
『はい....(ニコッ)』
虹村『っ///最後にひとつ...愛してるぜ。この世の誰よりも...』
『はい..ありがとうございます。私も愛しています』
虹村『おう、機会があったらアメリカにこいよな』
いつでも笑って...その言葉がこのときの私にはあまりにも影響が強かった
彼のメアドは知ってるからいつだって連絡はとれる
本当はこのことを話したい...
でも今すごく忙しいと思う...そんなときに伝えたら更に迷惑をかけてしまうかもしれない....
私は何も伝えられない
彼等は変わってしまった
でも普段の彼等は嫌いになれない
いつも通りに優しいから
でも最近はバスケをしているみんなは嫌い
そうとまで思ってしまうほどに私の心は荒んでしまった