第13章 ★狂い出す歯車★
約束だから参加すると言ったこともあり青峰は参加する回数が前より上がった
相棒である黒子の説得もありこのことは改善されたかに思えた
そしていよいよ本選が開始した
開会式後
紫原『お腹減った~、早くお菓子食べたい』
緑間『まだ開会式が終わったばかりなのだよ』
すると彼等の前に報道陣の群れが押し寄せる
?『インタビュー宜しいですか!?』
?『今回のチームの仕上がりは?』
?『連覇に向けて一言お願いします!』
黄瀬『わっ、俺らもっすか!?』
突然のインタビューに戸惑う黄瀬と青峰
その青峰の視界の端に淡々と答える赤司がうつる
?『君っ!帝光の超絶美人のマネージャーって有名な白崎零蘭ちゃんでしょ!?』
『え?いや、確かに白崎零蘭は私ですが....』
?『マネージャーの視点から今回のチームどう思う?』
『そうですね、彼等はとても強くなりましたよ!今年も、皆さんを驚かせるようなプレーを見せてくれるのは保証します』
零蘭も物怖じせずニコッと笑いながら答える
瞬間、帝光陣営からその記者に向けて殺気が飛ばされたのは言うまでもない
インタビューを終えて一息ついた零蘭の横に同じくインタビューを受けたであろう桃井が疲れたような顔で歩いてきた
『お疲れ様(苦笑)』
桃井『うん...零蘭ちゃんもお疲れ』
『(あれ?あそこに居るのってテツヤと、友達かな?随分親しげだからそうなんだと思うけど...あり?大輝もだ...)』
互いに負けないという強い意思を感じとり、零蘭は心が暖まる感覚がした
?『それではこれより帝光中対上崎中の試合を始めます』
『大、輝?』
元に戻ったと思っていた矢先、青峰の実力に戦意を失った上崎中を見て青峰は黒子との拳を合わせなかった
数日前の、真剣みを失ったあの状態に....