第13章 ★狂い出す歯車★
体育館に戻った二人は早速着替え、コートの真ん中に立った
『先に言っておくけど、私が勝ったら練習出てよね』
青峰『勝てたらな!』
赤司『先に十点先取した方を勝ちとする』
『OK』
青峰『来いよ..』
零蘭はスッと重心を深く下げボールをつく
一気に駆け抜けるのか...
それとも..
『(今の彼にアンクルブレイクが通じるかは分からない...でも私には負けられないっ!)』
ダンッ!!
勢いよく駆け出しアンクルブレイクを仕掛ける
だが青峰はそれを踏みとどまり転ぶことはなかった
青峰『そのパターンはもう効かねえよ!』
『だったら...』
持ち直した直後
もう一度アンクルブレイクを使う
流石に二度連続は今までにされたことのなかった青峰はそのまま床に尻餅をつく
青峰『なっ...!?』
その場でスリーをうつ
リングにかすることなくゴールに吸い込まれる
赤司『零蘭、三点』
青峰『やってくれんじゃねえか』
『まだまだこれからでしょう?』
その後は一方的だった....
青峰のアジリティをもってしても零蘭は更にその上をいき、青峰がシュートを放つも圧倒的なジャンプ力でカットする
逆にレイアップをしようとする零蘭の前にブロックしようと飛び上がる青峰を、絶妙なタイミングでダブルクラッチにより決める
結果は
赤司『10対0により零蘭の勝利だな』
『ふぅ....』
?『マジかよ!?』
?『あの青峰を、一歩も寄せ付けない』
桃井『凄い...』
『さて、約束通り参加してもらうわよ』
青峰『はぁ....しゃーねぇな』
青峰は乱暴に頭をガシガシかくとベンチに戻りスポドリを口にした
『これで、良かったのよね?』