第13章 ★狂い出す歯車★
〔NOside〕
次の日から、白銀監督も表に出るようになり、ラストスパートにかかっていた
その時監督の口から虹村から赤司への主将交代の話が出された
突然のことに戸惑う者も多かったが、全員赤司の実力を知っているため反論する事はなかった
そんなある日、
緑間と紫原が口論するという出来事が起こった
元々性格の正反対な二人はよく言い合うことは多かった
だが最近になって二人のバスケスキルは格段に上がり、才能の開花とも呼べる進歩があった
結局黒子のお陰もあり、その場は収まった...
だがこれで終わりではなかった...
次に異変があったのは青峰だった
元からの身体能力の高さが飛躍的に上がりだし、もはやほぼ敵無しという状態だった
それはいつもの零蘭なら大いに喜ぶところだったが
『(確かに彼等は徐々に能力が開花して、素晴らしい選手になってきている..でも、何なの?この嫌な予感は...)』
全中の予選の初戦を突破した頃
青峰は練習をよくサボるようになった
桃井が声をかけても曖昧な返事のみ
『分かった..私が行ってくるよ』
桃井『お願い...』
屋上
『大輝~、居るのわかってんのよ』
青峰『んだよ、零蘭か...どうした?』
『どうしたじゃないわ。練習おいでよ』
青峰『んなもん必要ねえーよ。これ以上強くなったら相手がかわいそうだろ?それに赤司が言ってた試合で20点取りゃそれでいいんだろ?』
『....かわいそう?バカなこと言わないで、随分ナメた口叩くようになったじゃない..私に一度も勝ったことがないくせに』
青峰『はぁ!?勝てるっつーの!!』
青峰は勢いよく飛び起き零蘭の前に降りてくる
『じゃあ、勝負しましょうよ♪
1on1で....』