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白い小悪魔は誰のもの?

第3章 ★非日常的日常★





『気持ちはとても嬉しいよ。でもごめん、今は部活に集中したいの。』


これで大半は退くんだけど、たまにそうじゃないタイプがいるのよね。


西島『その部活の奴等とこんなことしててもか?』


そう言いながら携帯を見せてくる。そこには征十郎や敦達とキスをしている画像が写っていた。


だからといって脅しにも何にもならないんだけどね。


部活の皆は知ってるし、少なくとも学校じゃ知らない方が少ないと思うんだけど。


私が何て言おうかと考えているのを彼は私が狼狽えていると勘違いしたのか勝ち誇った顔つきになった。


西島『部活の奴等とこんなことしてんなら俺とだってしても、いいよな?』


肩を掴まれ顔を近づけてくる。


離れようにも思ったより力が強い。


わ、どうしよ、、


その時、



?『何してんスか?』



振り替えると殺意丸出しで西島君を睨んでいる黄色の犬がいた。


『涼、太。』


西島『げっ、黄瀬っ、、!』


迫力のある涼太に思わず後退りした瞬間に彼に抱き寄せられる。


黄瀬『さっさと消えてくれないっスか?』


西島『ちっ、、』


舌打ちをしてこの場から去っていく。


結構簡単に諦めるのね、、


ふと涼太を見上げれば何時もの優しい瞳に戻り、心配そうに私を見つめていた。


黄瀬『大丈夫っスか?零蘭っち。』


『ん、大丈夫。涼太が来てくれたから♪』


黄瀬『はぁ~、もう。』


ため息をついたかと思うと急に強く抱き締められる。


『涼太?』


黄瀬『零蘭っち可愛いんスから、気を付けてほしいっス』


私の肩に頭を乗せそのまま首筋にキスをする。


サラサラの髪が当たってくすぐったい。


『くすぐったいよ、涼太。』


黄瀬『零蘭っち』


涼太は顔を上げると優しく優しく口にキスをしてきた。


徐々に深くなるキスに逃れようにも後頭部を押さえられているので叶わなかった。


酸素を取り込むために薄く開けた口に生ぬるい感触が伝わり、自然と体がゾクゾクする。


『んぅ///りょ、た///ん、はぁっ///』


黄瀬『んっ..好きっ、スよ』


キスの合間にお互いに少し声が漏れ、互いを熱くしていく。


やがて離されると銀色の糸が私たちを繋ぐ。








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