第3章 ★非日常的日常★
『はあっ///涼太っ///』
黄瀬『零蘭っちが悪いんスよ?俺をあんま心配させないで?』
耳元で囁かれ体が強張る。
『ん、努力はする。』
黄瀬『良い子。』
額にキスされ体を離されると手を掴まれ教室へと戻っていった。
放課後←早いとか言ったら負け
朝練よりキツい練習内容に選手達はヒィヒィ言ってるなかで、さつきはデータの収集、私は皆の疲れ具合やポテンシャルをベンチから観察していた。
『ん~、真太郎のテーピングちょっと直したいな。もうちょい巻き方変えれば完璧なのに。』
桃井『それだったら今から休憩はいるでしょ?その時言ってきなよ。』
『それもそうね。』
虹村『10分休憩だ!!水分補給忘れんなよ!』
修さんの一声がかかり、私は真っ直ぐ真太郎の元へ走っていった。
『真太郎!』
緑間『どうした?』
『テーピング、私が直しても良いかな?』
緑間『零蘭が言うなら任せる。』
『じゃ、失礼するね。』
真太郎に持ってきたドリンクとタオルを渡し、ベンチに座らせ、私は真太郎の手を取りテーピングを巻き直す。
緑間『(ジーっ)』
『(焦)』
すんごく見られてる気がするんだけど、まあそうなるか。
『はい、これなら前より違和感はなくなるはずだよ?』
手を引っ込めようとした私の手を今度は取られる。
『真太郎?』
緑間『確かに、動きやすくなったのだよ。感謝する///』
と言って私の手の甲にキスを落とす。
真太郎も結構こういうことするんだ///
『あ、、う、うん。それなら良かった///』
普段真太郎ってこういうことしないから思ったよりドキッと来た///
赤司『零蘭、、。』
その様子を遠くから征十郎が殺気を放ちながら見ていたなどとは気づかずに。