第12章 ★邪魔者はどっち?★
黄瀬『ほんとに、心配したんすよ...』
『ごめんなさい、涼太。皆も心配させてごめんなさい。』
赤司『寿命が縮むかと思ったよ』
緑間『心配させないと言っておきながら...何をやっているのだよ』
青峰『でも良かったじゃねぇか。さっさと終わってよ』
虹村『おし、面倒事も無くなったところで気持ち切り替えろ!!練習再開だ!!!!』
『『『おう!!!』』』
気合いを入れ直し練習を再開する選手達を微笑ましく見つめる。聖母か、または面白いものを見つけた悪魔のように
『(あぁ、でも私もたまに思うよ。異常だって...彼等も、私も)』
その後愛坂は遠くに引っ越しすることになり二度と零蘭達に干渉しないことを約束させた
放課後
厄介事を片付け、バスケ部はいつもの雰囲気を取り戻していた
『皆!頑張れ!』
『『『『おおお!!!』』』』
『あらあら皆、あんなに張り切っちゃって』
桃井『零蘭ちゃんが応援してくれるんだから当たり前だけどね♪』
『さつき』
桃井『なぁに?』
『これからも頑張ろうね』
桃井『うん!』
『(まぁ、でも......なんとも早くてあっけなかったわね.....
もう少し楽しめるかと思ったのだけれど.....)』
桃井『零蘭、ちゃん?』
『ん?どうしたの?』
桃井『ううん、ごめん何でもない』
静かに見せた零蘭の非情の笑みに、傍らにいた桃井は背筋に寒気が走った
〔白崎零蘭〕
これで事件とも呼べるほどでない事件は終わった
やはり私達を引き裂くような事は、絶対にないようね
矛盾だらけの私を愛してくれる彼等を愛する事が私の使命ならば
果たしてみせるわ
この時私は気づかなかった....
少しずつ歯車は軋み始めていくことに....
次回から全中編です