第12章 ★邪魔者はどっち?★
物凄い音が響き全員が振り向く
紫原が持っていたボールを壁に叩きつけたのだ
紫原『あのさぁ、いい加減にしてくんない?貶めようとしてんのあんたじゃん。白ちんやさっちんがそんな事するわけないじゃん』
愛坂を鋭く睨む紫原には何時もの緩い雰囲気は少しも見られない
その場の全員、息を飲んだ
虹村『真面目にやるならいてもいいが、選手目的や他のマネに迷惑をかけるようなやつは辞めてもらうぜ』
愛坂『....によ、何なのよ!!!何で姫華を見ないのよ!!こんなにも可愛いのに、誰も振り向かないし!!口を開けば零蘭って、その子が何なの!!!付き合ってるわけじゃないくせにベタベタいろんな人と馴れ合って.....!!』
黄瀬『悪いけど零蘭っちは君が思ってるような人じゃないっすよ』
青峰『こいつはちゃんと俺たちを見てくれる。マネージャーやる事に誇りもあるし実力もあんだよ』
緑間『それに、決して生半可な気持ちで俺達に接しているわけではない。そして俺達も同じなのだよ』
紫原『白ちん達は俺らにとってすんごい大切なの』
愛坂『だったら、こいつが赤司君や黄瀬君とかとキスしてるのはなんなの!?姫華見たんだから!ありえないでしょ!?』
赤司『零蘭が誰とどう愛し合おうと俺達は咎めない。それを知っている上で彼女を愛しているんだからな』
愛坂『異常じゃない....』
緑間『勝手に思っていろ....俺達にはもう零蘭以外は愛せない、そして零蘭だから許す...そう誓った』
愛坂『やめてよ!!意味わかんない!あんた達、頭おかしい!!正気じゃないわよ!!そんな女ただのビッチじゃない!!!』
青峰『てめぇなっ...!!』
『もういいわ、皆やめて』
赤司『零蘭...』
零蘭の一言により体育館はシンと静まりかえる
零蘭は愛坂の前まで歩く
『良いわよ、好きにしなさい』
愛坂『は?』