第12章 ★邪魔者はどっち?★
多少のトラブルがあったものの、すぐに部活は再開した。零蘭達が真面目に作業する中、愛坂は高い声で「頑張ってぇ~♪カッコいい~♪」などと言う迷惑な声援をおくっていた
虹村『おしっ、10分休憩に入るぞ!(アイツうるさすぎだろ!!)』
『修さん、お疲れ様で』
愛坂『退いて!!虹村さぁ~ん♪お疲れ様でぇ~す♪』
『っ...』
愛坂はスポドリ片手に、虹村に渡そうとする零蘭を押し退け走り寄る。いきなりのことに零蘭は尻餅をついてしまった
虹村『零蘭っ!?』
慌てた虹村は愛坂を見向きもせずに 零蘭の元へ駆け寄る
『修さん....』
虹村『大丈夫か!?』
『大袈裟ですよ。大丈夫です、あっ、スポドリをどうぞ』
虹村『おう、わりぃな』
愛坂『(何よっ、姫華を無視してあんな女のとこに行くなんて!!)』
練習後
黄瀬『つっかれた~!』
愛坂『あっ、黄瀬くぅ~ん♪今日ね~一緒に』
黄瀬『あっ、零蘭っち~♪疲れたから癒してほしいっす♪』
愛坂『ちょ、ちょっと!!』
『わっ、こらこらいきなり飛び付かないの』
寄ろうとしてきた愛坂を華麗に避け、零蘭に後ろから飛び付くと首筋に顔をグリグリ押し付け、花のような匂いにうっとりする
黄瀬『えへへ///零蘭っちの匂い、落ち着く..』
『よしよし、お疲れ様♪しっかり水分とって汗拭いて帰ろ?』
黄瀬『了解っす♪じゃあ、待ってて』
黄瀬を見送った後、悔しがる愛坂にフッと嘲笑うように笑うとマネージャー専用室に消えた
愛坂『っ、ふざけないでよっ!!!』
黄瀬『零蘭っち、お待たせ♪帰ろ?』
愛坂『ねぇ、姫華も一緒に帰りたいなぁ~♪いいでしょ~?』
ギュッと黄瀬の腕に絡みつき下手な上目使いで見つめる
黄瀬『(は!?ちょっ、マジ無理なんすけど!?)離してくれないっすか?零蘭っち行くっすよ』
『あ、うん』
黄瀬は腕を振り払い零蘭の肩を抱いて立ち去った