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白い小悪魔は誰のもの?

第11章 ★合宿へGO★




その日の夜、零蘭は海へと向かった




夜風が頬を撫で、風呂上がりの火照った体にはちょうどよかった




サクサクと砂浜を歩く音と波の音だけが静かに流れる




『今日も皆頑張ってたな~。スキルも上がったし、これで全中2連覇も夢じゃないわね』




目を閉じ、2連覇した時の彼等を予想する




互いに笑い合い、勝利を噛みしめ、最高の景色を見せてくれる彼等を




ヴヴヴ




『電話?誰だろう?もしもし?』




?『久しぶりだな、零蘭』



電話の相手が分かった零蘭は慈悲に溢れていた




『久しぶり、











真兄さん』






同時刻...




黄瀬『ふぃ~、さっぱりしたっす♪』




黒子『僕はちょっと逆上せました』




紫原『黒ちん、ほい水』




黒子『ありがとうございます』






緑間『まったく、、(ん?あれは零蘭か?)』




零蘭の姿を見つけた緑間は、ちょうどそれぞれの部屋に別れたのを良いことに小走りで外へ向かった







『珍しいね、兄さんから電話なんて』




花宮『ちょっと、お前の声が聞きたくなって、な。














なんて言うわけねぇだろ、ばぁか。お前がそっちで落ちぶれてねえか確認しようとしただけだ。』




『相変わらず酷い事言うのね。でも生憎落ちぶれてなんかないわ。寧ろ楽しくバスケさせてもらってるわよ。』



花宮『ふはっ、男をたぶらかす女王として、だろ?』



『.....』



花宮『何だ?図星か?』



『.....』



花宮『零蘭?まさか落ち込んだとか?』



『別に、自覚してるし、』



花宮『(あー、こうなると機嫌直すの大変なんだよな)いいじゃねぇか、それがお前だろうが。』



『ぅん。』



花宮『お前はそれで良いんだよ、だから堂々としてろ。』



『兄さんってやっぱり優しいよね』



花宮『っ///んなわけねぇだろ、じゃあもう切るぞっ!』



『(クスッ)はいはい、またね。』







(一つ言い忘れてた)


(なに?)


(お前の声が聞きたくなったってのは、あながち嘘じゃねえから)


(....ありがと、真兄さん。大好き)


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