第11章 ★合宿へGO★
体育館を後にした私は筋トレチームのいる部屋へと行った。
『ん、やってるやってる。』
見つめる先には涼太とテツヤ。
それぞれに合った筋トレメニューをこなしていた。
彼等を見つめている私の視線に気づいた涼太が手を振ってくれた。
黄瀬『零蘭っち~♪』
『(クスクス)はいはい。』
そんな姿が可愛くてつい振り返してしまう。
ふと視界の端に行き倒れになっている影が、、
『っ、テツヤ!?大丈夫?』
慌てて側に寄り抱き起こす。
黒子『すみません、零蘭さん。途中で体力がつきて、、』
『仕方ない、、取り合えず休もうか。立てる?』
黒子『はい、、。』
顔色の悪いテツヤの肩を支えながら私はトレーニングルームから退出し、近くのベンチに寝かせた。
『はい、スポドリと冷やしタオル。これで元気だして?』
黒子『はい、、ありがとうございます。』
タオルを額に乗せ、スポドリを軽く飲むと大分落ち着いた表情に戻った。
『テツヤ、頑張ってるね。全中も近いから?』
黒子『それもあります。ですが一番は貴女にいいところを見せたいからです。』
『あら嬉しい。大丈夫、毎日ちゃんと見てるよ。テツヤのカッコいいところ。』
フワッと微笑めば、テツヤの顔がほんのり赤くなり微笑み返してくれる。
『じゃあ、テツヤがもっと頑張れるようにおまじないね。』
私はテツヤの唇にそっとキスをした。
黒子『っ///零蘭さん、、』
『っ、、ん、、。』
離そうとしたが腰に手を回され、今度はテツヤから唇を奪われた。
角度を変えて食むようなキス。
あれ?テツヤ、わりかし元気じゃない、、
『はっ、、。』
黒子『ありがとうございます。元気出ました。』
『ん、良かった♪じゃあ、私行くね?』
黒子『はい。』
(零蘭さん、、いつか必ず貴女を、、)