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白い小悪魔は誰のもの?

第3章 ★非日常的日常★




〔白崎零蘭〕


『嫌な夢を見るようになったのね。』


目を覚ましてみてもまだ暗い。ふと携帯の電源をいれるとまだ起床するのには早すぎる時間帯だったため私はもう一度眠りについた。



(あんな過去、忘れてしまいたいのに、なかなか離れないものよね。)



AM5:30

ガチャ


あぁ、この音は、、もう起きないとダメなの?もう少し寝ていたかったけれど朝練もあるし。



シャッ



うぅ、眩しい(*_*)



朔夜『おはようございますお嬢様、お目覚めのお時間です。』



『ん~、おはよ朔夜。ふぁ~む。』


朔夜『(クスクス)お召し物を置いておきましたので、廊下でお待ちしています。』


欠伸をする私の頭を一撫でして朔夜は部屋から出ていった。
さて、身支度をさっさと済ませますか。



~10分後~

ガチャ


朔夜『では参りましょう。』


そういって自然な流れで私の手をとる朔夜。私は払うこともせずそのままラウンジへ向かった。



朝食を取り終え、一服していると突然家のチャイムが鳴った。こんな時間に来るのは一人しかいないけどね。
鞄をもって、靴履いてドアの扉を開けると、


『おはよ、敦♪』


紫原『ん~、おはよ、白ちん。』


大好きな紫が立っていた。



朔夜『気を付けていってらっしゃいませ、お二人とも。』



朔夜に見送られ、私と敦は屋敷を出た。
歩いている途中、ふと右手に感触があった。見てみれば敦の左手が軽く私のと触れていた。


紫原『ねぇねぇ、手、繋いでいい?』



『ええ、勿論♪』


そういってお互いに指を絡ませ合う。所謂恋人繋ぎ。別に今日初めてするわけではなく、久しぶりにするのでお互いに少し戸惑っただけである。



紫原『あぁ~、お菓子食べた~い。』


『ダメよ、一先ず体育館着いてからね?』

紫原『えぇー?今がいいんだけど~。』

『ダメったらダメよ。』

紫原『むぅー、いいもん白ちん食べるから。』

頬を膨らませたかと思うと、急に止まり、私の両肩を掴み私の身長に合わせてかがみ、キスをした。

『ん///』

紫原『ん~、やっぱ白ちん甘いね。ご馳走さま。』

『もう、敦ってば///』

ペロッと唇を舐める敦に自然と赤くなっていくのが分かった。

紫原『白ちんだーいすき♪(ギュッ)』

『・・私も♪』


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