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白い小悪魔は誰のもの?

第10章 ★不幸中の幸い★【虹村修造】







なんで零蘭がここに!?




ってそれよりもコイツ、顔色悪くねぇか?




虹村『お前』




零蘭の前まで歩いて額同士を合わせる




間近にある零蘭の顔に思わず熱くなるが今はそんな時じゃねえ




虹村『熱あんじゃねぇか。風邪引いてんのか?』




『えぇ、まぁ(苦笑)』




虹村『だったら寝てろ。てか早退しねぇのか?』




『今家に連絡し終わった所です』




虹村『そうか』




『あの、修さんは大丈夫ですか?足、』




虹村『あぁ、ちょっと捻っただけだ。って何で足って分かったんだよ?』




『だって修さん、今こっちに歩いてきたとき何時もより左足への重心が僅かに浅かったので』





コイツ、すげぇ見てやがる




そりゃそうか、何時も俺達の練習見てるからな。にしても一軍全員の動き毎日見てその中の一人の俺の歩き方まで見るか?




さすがの一言だな



虹村『当たりだ。お前ホントすげぇな』




『フフっ♪じゃあ修さん、そこに座ってください』




感心してるとベッドに座るよう言われた




『手当て、しますから♪』




はい?




虹村『いやいやお前辛いだろ?俺なら一人で』



『出来るんですか?』



虹村『うっ、』



『だったら大人しく足を出してください』



渋々左足を出すとそっと触って状態を確かめられた



そのあと湿布と軽いテーピングされて手当ては終わった



虹村『うめぇな』



『そりゃ、マネージャーですからね♪これでいいです。でも状態から見て悪化させたくないなら今日の練習は控えてください』



虹村『お、おう。つかその湿布とかどっから取り出した?』



『いえ、すぐ横に救急箱あったんで』




にしても風邪で辛いはずなのに俺の手当てを優先するなんて、コイツってやつは




そっと頭に手を置いて撫でてやる



虹村『ありがとな、零蘭』




気持ち良さそうに目を閉じる零蘭



その姿が可愛くてつい腕を掴んで引き寄せた



何時もより熱い体が腕の中で抵抗も見せずにおさまってる




零蘭は俺の胸板に顔を埋めて大人しくしてる





俺の速くなった鼓動が聞こえてねぇか焦った







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