第8章 ★おすすめの本★【黒子テツヤ】
次の日の休み時間
本を返そうとテツヤの教室へ行ったけど姿が見えなかったから図書室に向かったのだけど
あっ、いたいた
『テツヤ』
黒子『零蘭さん』
本棚が密集していて少し薄暗い位置で本の整理をしていたテツヤは、私の声に反応して手招きする
『貸してくれた本、返しに来たよ。私の好みの内容ですっごく面白かったよ♪』
黒子『そうですか///ならわざわざ買った甲斐がありました』
『え?』
黒子『この本は見つけたときから読み終わったら零蘭さんに読んでもらおうと思っていたんです』
『へぇ...何か、テツヤには全部見透かされてそうで怖いな』
黒子『ええ。全部見透かしてますよ?』
気がつくとキスしそうなぐらいまで近づいたテツヤの顔があった
後ろには本棚
更に両手が顔の横についていて逃げ場はない
『テツ、ヤ?』
黒子『栞、読んでくれましたか?』
更に距離を縮め、耳元で囁かれる
『一、応』
黒子『大丈夫です。よっぽどのことがない限り貴女を殺す気はありません。ですが、僕はいつも思ってるんですよ?』
『テツヤっ、ちょっと...怖い』
怯える私の姿に、満足そうな笑みを浮かべると首もとに顔を埋められる
黒子『好きです、零蘭さん』
そっと首に舌が這わされる
そのまま涼太のくれたチョーカーから外れたところに強く吸い付かれる
『あ..うっ///』
黒子『僕は負けませんよ..じゃあ、僕は行きますね?また部活で』
額にキスされて体を離されテツヤは去っていった
テツヤって、やっぱちょっと怖いかも
でもそんなところも愛しいなんて思ってしまう
私も物好きなものだね
(零蘭っち~♪ってどうしたんスか!?)
(ん?)
(誰につけられたのだよ?)
(僕ですけど)
(へぇ、黒子も随分と積極的じゃないか)
(皆さんには負けませんよ?)
(俺らだって譲る気ないけどね~)