第8章 ★おすすめの本★【黒子テツヤ】
その夜、私はテツヤから借りた本の続きを読んでいた
ミステリー系と恋愛系が見事に合わさった内容で、テツヤにしては珍しいチョイスだった
私としては見たかった系統がすべて合わさっていて、ちょっとテツヤが怖くなった
テツヤってたま~に心読んできたり、こうだと良いなって思ったときに実際してきたりするから、案外皆の中で一番敵に回したくないタイプなのかもしれないね
コトッ
朔夜『ずいぶんご熱心ですね』
突然テーブルの斜め横にココアが置かれ、私は思いのほか驚いてしまった
『わっ...朔夜、いつの間に部屋に入ったの?』
朔夜『申し訳ありません。何度もノックと呼び掛けをしたのですが反応がなかったので』
『あぁ、ごめんなさい。結構面白かったから』
朔夜『ご友人からですか?』
『ええ、テツヤが貸してくれたの』
朔夜『黒子様ですか..集中しすぎて睡眠時間を削るようなことは無いようにお願いしますよ?(苦笑)』
『分かってるわ』
一度本を閉じて朔夜が淹れてくれたココアを啜る
その時本を閉じた風で後ろのページから知らない栞がわずかに顔を出した
こんなのあったっけ?
そのページを開いてみると水色の紙の栞に何か書かれていた
“五行目の言葉は僕の気持ちです”
そのページの五行目を見てみる
“君が好きだ、好きすぎて今すぐ君を殺してしまいたい程に”
『...(;゜∇゜)』
朔夜『・・・(-_-)』
怖っ!!!
私テツヤに何かしたかな?
あともう少しで読み終わるから明日返そうかと思ったんだけど、嫌な予感するんですけど
朔夜『これは、私に対する宣戦布告ですね(ボソッ)』
朔夜さん聞こえてますけど~!?
『さ、朔夜?』
朔夜『ご安心ください。私はお嬢様しか愛しませんし殺しませんから。(ニコッ)』
私の周りってこんなのしかいないのかな?