第8章 ★おすすめの本★【黒子テツヤ】
結局あのあと、征十郎にクラスで公開キスの刑にされた
しかも深い方
別にこういうのはクラスの皆は知ってるから女の子達にはうっとりとした視線を送られただけだったけど、それでも結構恥ずかしかった///
それはさておき、急に本が読みたくなり図書室へと赴いてみた
最近読まなくなったからなぁ
敦とは違うもう一人の幼馴染み、というよりか昔から遊んでくれた兄のような彼の趣味も読書で
その影響もあってか前はよく読んでたな~
でも彼が引っ越してからは年に2・3冊程度になってしまった
にしても種類増えたね、何がいいかな?
ミステリー系が好きだけど、思いきって恋愛系にするのも悪くない
ん~迷うなぁ~
?『僕としてはこれが一番オススメですよ』
不意に横から聞きなれた声
だけど私は驚かない、何故ならさっきからちゃんと気づいていたから
『ホント?図書委員のテツヤが言うならきっと面白いでしょうね♪』
黒子『だと嬉しいです』
差し出された本をありがたく借り、時間があったから空いている席に座り早速読んでみる
〔黒子テツヤ〕
僕は影が薄くて人には気付かれにくい
話し掛ければ驚かれ何故かいつも『普通に声をかけろ』と言われる
僕は普通に話しかけてるつもりなんですが
でも彼女、零蘭さんは初めて会ったときから僕を見えていた、と言ってくれた
実際、僕がいつ話しかけても零蘭さんは驚かずに僕のいる方を振り返って、笑いかけてくれます
彼女に僕は見えていて、僕は彼女に見つけてもらえる
それだけで僕は幸せな気分になります
彼女が側で笑ってくれれば他になにも要らないのでは?とまで時々思ってしまいます
今日は委員会の仕事があり図書室に行き本の整理をしていたんですが
見知った香りが横を通りすぎるを感じて、振り向くと好きで好きで堪らない彼女が色んな本棚を巡って歩いていました
きっと何を読もうか迷っている所でしょうね
そこで最近読み終えた本を零蘭さんに薦めてみた