第7章 ★君の騎士★【紫原敦】
〔赤司征十郎〕
今は授業中はず、だが俺の隣には愛しい零蘭の姿が何故か無い..
教師に居所を問われ取り合えず俺は保健室で寝ているとだけ言った
だが実際本人からは何も聞いていない
心配だな
何かに巻き込まれていないか、もし本当に保健室で寝ていたら
今俺はその事で頭がいっぱいだ
何か特定できるものはないかと考える
そういえば前の休み時間、大量のお菓子の袋を持って確か紫原のクラスへ行くと言っていた気が
だとしたら、行くところは確定した
まったく、この俺を心配させるなんて
後でお仕置きだな(ニヤッ)
〔白崎零蘭〕
ゾクッ..!!
突然の寒気で目が覚めた
うわぁ、何かヤな予感がするんだけど(困)
身動きしようとするが敦の腕がガッチリホールドされているので動けなかった
取り合えず何とか片腕だけ出すことに成功し、敦の顔を見上げる
それにしても、改めて見ると敦ってカッコイイよなぁ
普段は、ゆる~っとしてて何だか弟のような感じなんだけど、こうやって寝顔とか、私が知らない人に絡まれたときとかに見せる表情とかはキリッとしてて結構ドキドキする
そっと出せた手で頬を撫でてみる
昔から一緒に遊んで、よく私を守ってくれてあの時も私をずっと抱き締めててくれた
優しくて甘え上手で、ちょっと変わった私の愛しい幼馴染み
まぁ、今は一人の男の子として見てるんだけどね
『ありがと、私の騎士さん♪』
キーンコーンカーンコーン♪
あっ授業終わった、次からはちゃんと出ないとね
あと征十郎と真太郎にも謝らなきゃいけないし
『ほら、敦。授業終わったよ?ちゃんと起きないとまたお菓子没収するよ』
肩を揺らすとゆっくりと目が開いた
紫原『ん~、おはよ白ちん』
?『随分と楽しんでたようじゃないか?』
不意に聞こえる声に私達は冷や汗をかきながらその方向へ顔だけ向ける
赤司『なあ、零蘭、紫原?』
そこにはにっこりスマイルの魔王様が立っていらっしゃった(汗)
(あ、征十郎、ゴメンね)
(そ~だよ、赤ちん。怒んないでよ)
(紫原、今日のメニュー3倍だからな)