第4章 ★デート★【黄瀬涼太】
男1『チッ!!』
男2『ホントに彼氏連れかよ』
二人は怪訝そうな顔で去っていく
だから居るって言ったじゃない
黄瀬『ごめん零蘭っち!俺が早く来てれば』
申し訳なさそうに私を見下ろす
『大丈夫よ?涼太がすぐ助けてくれたから。さ、行こ?』
背を向けて歩き出せば涼太は隣に走りよってきて手を掴んでくる
黄瀬『デートっスから、ね?』
『うん///』
少し歩くと看板に【ROSAKI】と書かれた大きなスポーツショップに着いた
此処こそ私が社長を勤める大手スポーツメーカー
自動ドアを抜けると近くにいた店員がこちらを振り替える
店員『いらっしゃいま、せ!?』
気づいたかな
店員『しゃ、社長!?いらっしゃいませ!!』
私と気づいた瞬間に深々と頭を下げられる
『フフッ、お久し振りですね泉さん』
泉、泉昌子(いずみしょうこ)はこの店の店長であり両親の代から働いていて、私と最も面識のある人
『今日は友人のバッシュが壊れたので新しく買いに来たんです♪』
泉『それは、どうぞこちらへ。人気から最新モデルまで取り揃えています』
泉さんに案内されて私達はバッシュコーナーへに着いた
黄瀬『さっすがに種類豊富っスね!』
『そうだね。あっ、これとか涼太に似合いそう♪』
黄瀬『ん?どれっスか?』
私達がバッシュ選びに夢中になってる頃、
泉『(まさか、社長がいらっしゃるなんて、、それにしても、本当にそっくりだわ。あのお二人に、、)』
『久しぶりに来たけど、店の内装・配置。悪くありません♪お陰で友人も気に入る物が見つかって良かったと言っているので、ありがとうございました』
泉『いえ、またいらっしゃってください!』
店を出ると小腹がすいたので近くのカフェへ寄った
黄瀬『にしても改めて零蘭っちは社長ってわかったっス』
『そう?フフッ♪』
何だか嬉しくてにやけてしまう
注文したホットコーヒーを啜り、サンドイッチをかじる
黄瀬『あっ、零蘭っち、ほっぺに欠片ついてるっスよ?』
『え?どこ?』
黄瀬『ここっスよ』
ペロッ
『っ////』
突然涼太の顔が近づいたと思うと私の口の端を舐めた