第4章 ★デート★【黄瀬涼太】
『っもう、人多いんだからそういうのは程々にね?』
黄瀬『分かってるっスよ♪』
この笑顔、絶対分かってない///
軽く腹も満たした私達は街をブラブラと歩いていた。
するとある店の前で急に涼太が止まる。
『涼太?どうしたの?』
黄瀬『ちょっと、寄ってかないスか?』
中に入るとそこはアクセサリーショップで可愛いのから渋いのまで置いてあり思わず見とれてしまった。
黄瀬『此処、俺がよく来る店なんスよ。折角だから見ていこ?』
『うん!!』
一通りぐるっと見て回っているとふと目に入る一品があった。
手に取ってみるとそれは銀色の大きめの十字架がぶら下がっている黒の皮のチョーカーだった。
綺麗...
目の高さまで持ち上げると店の明かりの光でキラキラ輝いていてうっとりしてしまう。
すると後ろから誰かに耳元に囁かれる。
黄瀬『確かにスッゴイ綺麗っスね。零蘭っちに似合うと思うっスよ♪』
そう言うと私の手からチョーカーを取るとそのままレジへ向かう。
え?ちょちょちょ...!!
『りょ、涼太!?自分の分くらい自分で...!』
黄瀬『いいんスよ♪好きな女の子には奢ってあげたくなるのが男っスよ!』
ニッと笑って涼太は会計を済ませる。
『ありがと、涼太。(ニコッ)』
黄瀬『っ///着けさせてあげるから後ろ向いて?』
言われて後ろを向くとチョーカーを着けられる。
パチッと首の後ろで留まる音がする
だがそのまま抱き締められ
しかも、此処ってちょっと細い通りであまり人も通ってない。
黄瀬『零蘭っち、似合ってるっスよ?今日の服もホント可愛いし///幸せっス』
『私も幸せだよ?今日、涼太と出掛けれてこんな可愛いのも買ってくれて、ホントにありがと』
私を抱き締めている涼太の腕にそっと自分の手を添える。
黄瀬『零蘭っち』
髪をそっと掻き分け首に柔らかい感触があたる。
黄瀬『じゃ、次行こっか♪』
そっと手を引かれ大通りへ戻っていった。