第4章 ★デート★【黄瀬涼太】
翌朝、
朔夜『本当に店側に連絡を入れなくて宜しいのですか?』
『担任が家庭訪問で来る前に急いで家の片付けをするような店があって堪るもんですか。どんな時も誰であろうとお客様に満足してもらうようにいつも警戒してろ。そう私は教えたわ』
そう、この人が来るから今日はこうしなくては、とかなんてあること自体許さない
一般人であろうが、社長であろうが
いつ来ても良いような心構えを持つことを教訓としている
朔夜『まったく、貴女様という方は(苦笑)』
『(フフッ)ダメだった?』
朔夜『いいえ、それでこそ我が主。さぁ、お時間です。駅までお送りしていきます』
『えぇ、ありがとう』
朔夜に手を引かれ、私はバッグを片手に屋敷を出ると、既に停められてある車に乗り込む
駅につき車から降りる
『ご苦労様、帰りに連絡するわ』
朔夜『了解しました。では、楽しんで行ってらっしゃいませ』
朔夜と別れて指定の時間10分前
私は駅の柱に寄りかかりメールを打つ
"着いたよ"っと
送信して携帯を閉じ空を見上げる
今日も良い天気だ。まさにデートにはもってこいだね
男1『ねえねえ、君一人?』
高まった気分を落としてくれてどうもありがとう
肩を叩かれ横を見ると派手めの格好をした見知らぬ男が二人
ナンパか、外出ると大体こうなるんだよねぇ
男2『うわっ、超美人じゃん♪』
男1『今暇っしょ?俺らもでさ~、一緒に遊びにいかない?』
『いえ、彼氏いるんで。丁度待ち合わせ中なんです』
男1『え~?彼女待たせる彼氏なんてほっといてさ、俺らと行こ、ね?』
うわっ、傲慢
私こういうの嫌いなんだよね
『私彼氏以外と遊ぶ気ないんで。他当たってもらえません?』
男2『わーお強気。そういうとこ俺結構好きだな♪』
聞いてよ、、(汗)
『(ハァー)だから、、』
?『この子には彼氏いるんだから諦めろって言ってんだけど?』
不意に後ろを抱きすくめられる
『涼太、、』
見上げれば目立つ金髪の彼が射殺しそうな目で男二人を睨んでいた
黄瀬『ごめん、お待たせ』
『ううん、私も今来たとこだし、集合8分前なんだから全然遅刻じゃないよ。ってことで、帰ってもらいますか?』