第3章 ★非日常的日常★
ガチャ
おっ、出てきた
桃井『青峰君、ダメだったんだね』
青峰『うっせー、帰んぞさつき』
頭をガシガシかきながらハァーとため息をつく大輝。
『じゃあね、大輝、さつき』
青峰『おう』
桃井『またね零蘭ちゃん♪』
去っていく二人に手を降り、残りのメンバーを待つ
『今日もお疲れ様♪』
赤司『あぁ、ありがとう』
現在帰宅中
結局今日の私の送り主は征十郎となった
家が隣の敦はというとコンビニでお菓子を買うために入り浸るつもりだからもっと遅くなる、と言って帰っていったので今は征十郎と二人きり。
赤司『零蘭、手を出して』
征十郎に従い右手を差し出すと指を絡められ所謂恋人繋ぎで繋がれる。
赤司『君に少しでも触れていると安心する..』
『・・私も。』
征十郎の温もりはいつも私を癒してくれる。
いつまでもこの時が続けば良いなんて思ってしまう。
『ねえ、征十郎。』
赤司『何だい?』
『私ね、、やっぱり何でもない。』
ギュッ
突然腕を引かれ正面から抱き締められる。
赤司『零蘭、何かあるなら話してくれ。君のことなら、俺は何だって協力したい』
征十郎、、ホント、優しいんだから。
『...私、征十郎に抱き締められたり、キスされたりするの、凄く好き。勿論みんなともだけど。こんな幸せなことが、ずっと続いてほしい』
でも、
『そんなことはないんだよね。いつかみんな卒業して離れ離れになって、新しい場所でいろんな人と会う。そうしたら、』
私を今までのように愛してはくれるのか
いや、愛しちゃいけない
たとえみんなが私を愛し続けてくれても、私は一人を選ばない
選ばないまま一生を終える
それは、彼等を一生自分に繋ぎ止めていて、同時に彼等の人生を奪うことになる
望んではいけない
分かってるよ
分かってるけど、、
赤司『俺は、愛し続ける』
『え?』
赤司『この先、もし君と離れることになっても、君が誰を選ぼうとも、俺は零蘭を愛し続けてみせる』
どうして、、?
赤司『例えそれが許されない事だとしてもね。少し、大袈裟過ぎたかな』
馬鹿っ、、