第13章 ★狂い出す歯車★
職員室を出て、帰ろうと歩き出した
けれどそこには一番会いたくない人がいた
赤司『部を辞めるつもりか?』
『つもりじゃなくてもう辞めたのよ』
赤司『今すぐ撤回しろ...』
『何故?』
赤司『お前が来ないから皆が覇気を失っている』
『それはありえないわね、あんなことしたのにまだ気にしてくれていると言うの?』
赤司『そうだ..』
『貴方も?』
赤司『当たり前だ!今すぐ戻ってこい!』
征十郎...何故そんなに必死なの?
これ以上は貴方達にはデメリット過ぎる....
『部活には戻らない...』
赤司『っ..零蘭っ!!』
『ぐっ...!!』
突然征十郎は私を壁に押し付けた
背中に来る痛みに思わず顔を歪める
赤司『言うことを聞け!これは命令だ!僕の言葉は絶対だ!!』
『....お願いだから、もう解放してよっ!!』
赤司『っ...』
『もう、これ以上見ていられないのよ!!辛くて、息も出来ないくらい辛いのっ!!こんな私がいて貴方達に負担がかかるくらいなら、私は今すぐに消えたいの!!』
赤司『っ...黙れ...!』
『っん...!』
強引に口を塞がれる...
すぐに熱い舌が侵入し口内を侵していく...上手く頭が回らない
必死に抵抗したけど敵わなくて、ただされるがままに...
『はっ....なんでよ、なんでキスなんか』
赤司『お前を愛しているから、失いたくないからに決まっているだろ...』
額を合わせ優しく頭を撫でてくれる
やめて...
『優しくなんて、しないでよっ...!』
赤司『無理だ...』
チュッと触れるだけの優しいキスをされ、そっと体を離された
赤司『....もういい、引き留めはしない。だがこれだけは覚えておけ
僕達は、決してお前を嫌うことはない....永遠に愛しているからな
それと、高校でもバスケを続けろ』
『っ....』
赤司『返事は?』
優しく、囁くような声
『うん、わかっ、たよ....』
私は頷いてしまった