第13章 ★狂い出す歯車★
〔白崎零蘭〕
あれから兄さんは私の話を聞いてくれた、途中に言葉も挟まずに一心に...
『ごめん、兄さん...』
花宮『謝んな、お前は悪くねぇ』
『いいや悪いよ、全部私が』
花宮『少し黙っとけ』
突然口を塞がれた
勿論キスで...
『んっ...兄、さん...』
花宮『んっ、甘ぇな...』
その後もずっとキスされ、抱き締めらた温もりから私は次第に心が落ち着いてくるのを感じた
花宮『落ち着いたか?』
『ん、ありがとう兄さん』
花宮『それで良いんだよ...もう大丈夫だな?』
『うん、来てくれてありがとう(ニコッ)』
花宮『っ///お前が辛気臭えーと調子狂うんだよ!じゃあな、俺は行くぜ』
『待って兄さん』
背を向け歩きだした兄さんを呼び止め、その背中に抱きつく
花宮『何だよ』
『大好き....』
花宮『....またなんかあったら連絡しろ、すぐに行く...』
兄さんは静かに部屋を出ていった....
ありがとう....
全中が終わってからというもの、教室では何だか気まずくて一緒のクラスになった大輝の顔がまともにみれなくなっていた
放課後、私は一枚の紙を持って職員室へと向かっていた
退部届....
あれだけ彼等に迷惑をかけた私がこのまま部活を続けて良いはずがない
それにこれは私なりのけじめ
逃げているだけだということでもあるけどね
?『いいのか?本当にやめてしまって』
『はい...私にはもう彼等を支える権利はありません』
?『勿体ないな...お前がいるだけでチームの士気は大分違うんだかな...それに、あともう少しで引退だろう?』
『もう彼等には私は必要ありませんよ...それに、私は彼等に酷いことをしたんですから、これぐらいはしないと...』
?『そうか、分かった...あいつらには私から伝えておこう』
『ありがとうございます...今まで、お世話になりました』