第13章 ★狂い出す歯車★
いよいよ決勝戦
というときに、
黄瀬『ちょっと面白いこと思い付いちゃったんすけど♪』
涼太.....?
最大の悲劇まであともう少し...
開始五分前、征十郎が帰ってきた
どうやらテツヤは試合には出れないらしい
テツヤ、悔しいだろうね
折角友達と戦えるのに
私は皆から離れベンチでテツヤのことを考えていた
赤司『ところで、さっきはなんの話をしていたんだ?』
青峰『点を取るの競いあうのも飽きてきたしな』
紫原『でもめんどくさいよ?それ』
黄瀬『だから面白いんじゃないっすか♪』
緑間『下らん、勝手にやっていろ』
赤司『....聞かせてくれないか?』
皆....何をするつもり?
試合終盤
スコアは111対9
大量リードの4Q
三連覇は決まったも同然
でも何?
この違和感は
皆の動きがおかしい.....
そんな中テツヤの友達の荻原君が大輝を抜いた
やっぱりおかしいよ
大輝はこんな簡単に抜かれるはずが
そして荻原君はシュートを放つ
だがそれは外れた
すると、
青峰『おい!紫原!!』
紫原『あいよ』
飛び上がった敦はボールを軽く弾きゴールに入れる
所謂オウンゴール
ビィー!!!
試合終了
三連覇達成
なのに嬉しさの欠片もない。何故オウンゴールをしたのか想像もできなかった
黄瀬『でも揃ったじゃないっすか!目標達成っす♪』
目標、達成?
なんの話をして...
まさかっ....!
私は急いでスコアボードを見た
111対11
一瞬で悟った
涼太の提案はスコアを全て1で揃えること
なんてことを.....