第13章 ★狂い出す歯車★
『うん....勝ち続けてるよ。次勝てば決勝だし』
花宮『.....お前、何か隠してんだろ』
うっ、やっぱり兄さんにはバレちゃうか....
『今は言えない..』
花宮『だろうなお前のことだからそう言うと思ったぜ....だがな、なんかあったらすぐ言えよな』
『うん、ありがとう兄さん。大好きだよ』
ごめんね、真....
準決勝
相手は去年、決勝であたった鎌田西中
本来ベンチスタートだったテツヤが急に最初から出してほしいと言い出した
テツヤ、きっと友達のことが関係してるのかな?
それとも、焦りからなのか
試合がスタートしてテツヤのパスによりチームはどんどん点をいれていく
でもやはり誰も喜ばない
そんなとき...
鈍い音と共にテツヤの体が前のめりに倒れた
『テツヤっ!!!』
相手選手の肘が当たったのだ
そのまま動かないテツヤを係が急いで医務室に運んでいった
桃井『零蘭ちゃん、どうしよっ、テツ君が....!!』
『さつき、落ち着いて...貴女はテツヤに着いていって側に居てあげて...私はここで皆をサポートするから』
慌てるさつきを宥めて医務室へ行かせた
試合の結果は勿論勝利
征十郎はテツヤの様子を見に行くと言って出ていってしまった
『皆...お疲れ様(ニコッ)』
どんなときも笑ってろ...
分かってますよ修さん
あぁ、でも今うまく笑えてるかな?
紫原『うん、お疲れ~』
黄瀬『ありがと零蘭っち♪』
青峰『おう...』
緑間『ああ』
バラバラだが皆は返事をする
そして一人づつ頭を撫でてくれた