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世界は嘘でまみれてる
第2章 嫉妬
虹村さんは桃井が持っているドリンクを半分持ち、歩いている。
…笑って。
あの人は、きっと優しいんだ。
だから私にも優しくするんだ。
わかってる……わかってる…っ…
けど…
だけど…
悔しい…桃井は、頭も良くて、優しくて、データ収集の才能があって…ルックスだって…
そんな桃井に勝てるなんて、到底思っていない。
おかしくなる。おかしくなってきてる。
桃井が嫌いとか、そういうことじゃなくて、嫌いなはずはないのに…
なのになんでっ…
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