第2章 嫉妬
「ふわぁ…まだ、身体がだるい…か」
ため息をつく。いまだに自分が倒れたなんて信じられない。
一応学校には来ているけれど、部活の参加はまだ許されていない。
あんなことがあったから、仕方ないのかもしれないけど。
「放課後がこんなに退屈だとは…」
部活で忙しかったせいか、今がとても退屈に感じる。
ふと、下の通路に目を向ける。
そこには、沢山のドリンクを持って歩いている桃井がいた。
しばらく見ていると、誰かがやってきた。
顔がちょうど窓の枠に重なって見えない。
二人が歩き出したかと思い、顔を見ると…虹村さんだ。