• テキストサイズ

世界は嘘でまみれてる

第1章 そこで始まる


私の過去なんて、みんな知らないし、知ろうとも思わない。


信頼して、ずっと一緒に笑っていたのに、その笑顔はあっけなく裏切られ、最後に吐き捨てられた言葉。


「「本当に信じてたの?w友達なんて」」


最後の結末はやっぱりそうなるのね、だったら私は容赦しないし、誰も信じない。

でも、彼だけは信じていいのかもしれない…



利「桃井、ちょっと体調悪いから保健室行ってくる。すぐ戻るから…」

そこから真っ暗な闇に落とされたような、そんな感覚が私を襲った。

遠くから声がする。桃井…?あれ…虹村さんも…?

利「ん…?」

目が覚めると、どっと重い感覚が一気にのしかかった。

虹「おい、大丈夫か…?」

利「なんで虹村さんが」

こんな顔見られたくないなぁ…

虹「いきなり倒れたら、そりゃ来るだろ!」

虹村さんはこんなときでも優しいのか…

虹「大切なマネージャーなんだから…あんまり心配かけるなよ…まぁ、いつも裏方の仕事してくれてありがとな」


その時かもしれない。誰にも信頼されていないと思っていた私が、信頼されていると分かった瞬間は。

そして…










恋に落ちた瞬間は。
/ 14ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp