第7章 過去~卒業試験
『あー。うん。
ありがとう…。』
長年いるから、秋の少しの
変化にも気づいたリェン
リェン
「どうした?なんかいやなこと
言わたのか?」
『う〰。』
リェン
「なんだよ。言ってみ。」
『……。実は
さっきさ───』
秋が教官に言われた
ことをすべて話すと
リェン
「で。」
『で。って…。』
リェン
「そんなの答えなんか
でてんじゃん。」
『えっ…。』
(中央憲兵に入れってこと?)
秋はリェンにまで
中央憲兵に入ることを進められた
のが歯がゆくて、悲しかった
リェン
「秋が
したいことすればいい。
誰かが決めることじゃない。
決めるのはお前だ。」
『リェン…。』
リェン
「明日早いからもう寝るぞ。
ほら、女子寮の手前まで
送ってくから。」