第8章 衝突
「あ…!先生…先生のもっと…もっと…もっと下さ…いっ!」
美月は貪欲に快楽を求める身体に支配され、紅林の首に腕を回し思わず口走る。
「はっ…いいよ…俺の全部…絞り取れ…!」
キスをしながら、腰を早く動かす。
動きが早まるにつれ、全身がきゅんきゅんし、紅林のをぎゅうぎゅう締め付ける。
「はっ…み…つき……!」
パンパンパン
「ああ…んっ!せ…んせ…」
「も…射る…!」
どくん…!
美月の中に大量の熱が注ぎ込まれ、入りきらなかったものが溢れる。
「はぁ…はぁ…はぁ…」
二人荒い息を吐く。
「はぁっ…先生…射し過ぎ…ですよ…」
「悪いな…つい興奮しちゃってな…」
はは…と疲れた笑いが出る。
其から二人は急いで片付けた。
「はぁ…駄目だなぁ…俺」
「何ですか?先生も悩みが…」
「いや…美月と居るとつい公私混同して、俺、教師失格だな…」
ははと笑いながら言われる。
「…それは…私のせいですか?」
むっとしながら美月は尋ねる。
「いや…うん…そうだな」
「?」
紅林の真意を計りかねると、美月に近づき耳元で告げる。
「美月に惚れた俺のせい…かな」
かぁっと顔が赤くなる美月を見て、嬉しそうに笑う。
「美月のそんな顔、初めて見た」
「っ!知りません!」
美月は不意をつかれ、ますます顔が熱くなる。
そんな美月を笑って見ていた。