• テキストサイズ

Hな女の子は嫌いですか?

第10章 加納





「じゃあ、もうこれで…全部お仕舞いでいいよね?」

白河の言葉に加納は頷き、二人は俯いた。

「春川さん、立てる?」
「あっ…はい」

夢は立った瞬間、ふと加納と目が合う。

「……………」

加納は夢の目を見て、白河を見た。

「白河君」

「ん?」

白河は、加納の方へ振り向いた。
白河が此方を見たのを合図に


(最後に言わせてね…)


「私、白河君が、好きだった…」

「………………」

加納は敢えて、”だった“を強調した。
もう過去にすると宣言する様に。


「…うん。俺、加納のそういう潔さ、結構尊敬してる」
「…………そう」

白河の言葉に加納はそっと笑う。





(ごめんでもありがとうでもない返事…)



(貴方らしい…)







(最初から決めてたの)



(白河君が気付いたら、潔よくすると)



(彼が誉めてくれた)




(私の、きっと唯一の長所)



/ 105ページ  
スマホ、携帯も対応しています
当サイトの夢小説は、お手元のスマートフォンや携帯電話でも読むことが可能です。
アドレスはそのまま

http://dream-novel.jp

スマホ、携帯も対応しています!QRコード

©dream-novel.jp