第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】
あの一件以来
嫌がらせをする輩も減って
〇〇は更に俺らと
共に時間を過ごすようになった。
そして…
22歳になった俺ら。
*おにぎり宮*
「いらっしゃいませ〜…」
『治!
2番さん鮭と明太お願いしまーす』
「あーい」
『お待たせしました!
ご注文はお決まりですか?』
キッチンで料理をする治と
テキパキと注文・片付け・案内をこなす〇〇
〇〇は治の下で働いている。
別に彼女がしたい言うたんやない。
俺らがそうなるように仕向けただけ。
*数時間後*
「〇〇〜お客さんもおらんし
一旦休憩入ってええで」
『…う、うん!』
「賄い食べる?」
治の言葉に
パァっと笑顔になり、
『うんっ!!//』
と頷く。
いつもの光景や。
俺はと言うと…
ガラガラ…
「いらっしゃ…」
「ただいまぁ〜」
「なんやお前かい」
『あっ、あちゅむ!モグモグ…
おかえりぃ〜モグモグ…』
練習帰りにおにぎり宮寄って
片割れには目もくれんと
愛しい〇〇の元に向かう。
「〇〇ーっ!
モグモグしてほんま可愛ええなぁ…
ぎゅうしたるわ!」
俺は練習で疲れた心身を
癒すために彼女にハグする…
『んんーっ!
侑、苦しいよ〜//
おにぎり食べてるからあとで!』
押しのけられるが、
俺の気持ちと体は
ここから離れません!
「熱いうちにはよ食べ。」
『あ、うん…//』
〇〇の少し伸びた前髪を
掻き分けて
愛しそうに見つめる治
『……//』
何いい雰囲気になっとんねん。
「なぁ?もう仕舞わん?
俺…久々に〇〇食べたいわ」
その空気を一刀両断して
〇〇を抱きしめる腕に力を込める
「せやな…」
治の瞳も獣に変わる
『モグモグ…??』