第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】

＊保健室＊

ガラッ

「「先生！
この子の手当てしたって！」」

室内に入るのと同時に
先生に言い放つ

「うわ！どうしたん！これ！？」

ドロドロの制服に
泥の着いた髪…

手当もやけど
冷静に考えたら
色々やばい状態や

「結構殴られたり蹴られてんねん。
服の中とかも見たってや！」

どこから手をつけたら…
と、あわあわする先生に念押しする

「と、とにかく
消毒済ませたら
着替えと洗髪しよか！」

保健の先生に言われて

『あ、はい…汗』

とおどおどする〇〇

「擦りむいとんは
膝と肘と…頬くらいやな？」

ちょんちょんと
消毒の染みた
綿を傷口に当てる先生。

〇〇は
『…っ…』

と痛みに耐えとる模様。

「それから、洗髪と着替えやね！

シャワーは宿直室にあるから
そこで洗っておいで？
布団もあるさかい少し休んでいき」

コクッと頷く〇〇

「ほな宿直室案内しとくわ！」

と言って保健室を出た
先生は着替えを持って
あとから来てくれるらしい