第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】
*昼休み*
体育館で
治と2人で飯を食う。
「それにしても
お前のあの芝居
笑えるわ〜」
俺が笑うと
「え?俺結構本気やったけど?」
ってマジレス帰ってくる。
「え?
□□さん助けるために
狙ったんちゃうの?」
こっちがポカンとすると
「え?」
ってあっちもポカンや。
暫く2人で「え?」
って言い続けとったら
ガラッと体育館の扉が開いて
□□さんが現れた。
俺たちを見つけるや否や
走ってきて
『さ、さっきは
ありがとうございました!』
とお礼をいってきた。
「さっき?」
俺がとぼけると
『…騒ぎを起こしてくれて//』
俯いてそういう彼女は
頭に汗マーク💦が見える。
ほんで、ちょお待ってや。
なんで分かるん?
この子なんなん?
「別に□□さんのために
騒ぎ起こした訳ちゃうで?
自意識過剰なんちゃう?」
俺は照れ隠しで
冷たく言い放つ。
横で治が
(なんでそんな言い方しかでけへんの?)
って目で見てくるけど
しゃーないやん。
『そ、そうですか?
でも、2人のおかげで
助かったのは事実なので、
ありがとうございます!』
深々とお辞儀をして、
小走りに体育館を出ていった。
俺らはそれを見送って
目を合わせた。
「めっちゃえぇ子やわ。
侑のあの態度に
あんないい反応返してくれるとか…
大体空気凍るもんな
あーゆー時」
「う、うっさいわ……」
俺も初めてされる反応に
正直戸惑っとる。
なんか、俺のモンにしたい。
そういう欲求が出てきた。