第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】
「ゲーム返さんくらいで
うっさいんや!
ちょっとは待っとけボケ!」
俺もつかみ返したった
急なアドリブにも
合わせられるんが
双子ってもんやろ?
「なんやと!
第一お前は俺のモン
もっと大事にせぇや!」
更に強い力で
突っかかってくる治。
なんやこいつ?
お芝居なんやから
もっと力弱せぇや。
「いったいわ!
どついたろか!」
芝居やったはずが
本気の喧嘩になり始める
「だいたいお前
人間性ポンコツやねん!」
「なんやと!
使えんポンコツに言われた無いわ!」
なんやなんや?と
転校生を見に来とったヤツらが
俺らの喧嘩を見に集まりはじめる。
「なんの騒ぎ?」
「宮兄弟の喧嘩や!」
「双子乱闘や!
昼飯賭けるで〜!」
やって。
俺ら芝居上手すぎひん?
学校中が俺らに踊らされとる。
快感やわ〜
ていうか、
俺らの喧嘩を勝手に名物化
せんといてほしいわ笑