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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】



その後も
「やかましいわ」

とかしょーもない会話続けとったら

『ふふっ…』

と、□□さんが
肩を震わせる。

「どしたん?」

『いや…2人のやりとりが
漫才みたいで面白くて…』

と涙を拭う仕草をする。

その時、ちらっと見えた目元が
めちゃくちゃ可愛くて
度肝抜かれた。

まさに
ズキューーン!て感じ。

パッと治を見ると
こいつもズキューーン!てなっとる。

双子揃ってやられたわ。

『?2人ともどうしたんですか?』

胸元を抑える双子に
困惑する□□さん。

そらそうなるわな。

それに、
俺ら双子のコミュニケーションに
割ってはいられたんが
バレー部員以外で初めてで
ちょっと興味が湧いた。


さっきのことを反芻して

(声出てたんかな…?)

とかボサッと考えとったら

「ム…おーい!侑〜!

アカンわ…
目ぇあけたまま寝とるわこいつ」

いつの間にやら
授業が終わっとって、
サムの声で現実に引き戻される。

「お、起きとるわ!」

「自販機いかん?
喉乾いたわ〜」

「お前、なんか飲んだり
食ったりしとらんと
生きていかれへんの?」

呆れた顔でそう聞いたら

「え、そうやけど?」

やって。

え、知らんかったん?
みたいな顔すんなや…

俺が席を立とうとすると

教室の入口に
「あれ?
東京から転校生来たって聞いたんやけど
どこにおるん?東京のギャル?」

って、俺とおんなじ偏見を持ったヤツらが
ワラワラと□□さんを見に来た。

ほんで、

「あ、あれか〜〜…」

と微妙な反応を残して去っていく。

彼女の方をチラッと見ると
ギュッと唇を噛み締めて
硬直状態に陥っとる。

あー、なんか
暫く転校生見物続きそやなぁ…

俺はこの状況を何とかせんと!と思った。
治も同じこと思ったんやろな…


「お前…いつになったら
俺のゲーム返すんや!
はよ返せや!」

と、唐突に
俺の胸ぐら掴んで来よった

急な大声に
□□さんを含む
教室中の人らがビクッと肩を震わせた


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