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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第7章 双子の相手【宮 侑・宮 治】



俺らが2年になってすぐ
東京から転校生がきた。

黒板の前には
前髪で目元を隠して、もっさりした
制服もだっさい感じの女の子

普通東京の女の子とか
短いスカートにほっそい足に
キラキラのメイクしてくんちゃうの?
↑※ど偏見です。

『□□ 〇〇です…
梟谷学園高校からきました。

よ、よろしくお願いします…』

ペコッと頭を下げる転校生は
当たり前やけど
訛りのない標準語で喋る。

「では、□□さんは
宮兄弟の間に座ってください。

治くん!案内したって。」

しかも治と俺の間やん
俺の特等席とられてしもたわ。

「こっちやで。」

治が手ぇあげて、
転校生が隣に座る。

女子が口々に
「宮兄弟の隣とか羨ましすぎひん?」
と、ボヤいとる。

確かに、この席は
女子が平和のために
暗黙のルールで空けていた席。

でも、他に座るとこないし
しゃーないわな。

『あ、よ、よろしく…
お願いします…』

小さい声で
治と俺に挨拶する。

「あぁ、よろしゅう。」

俺は営業スマイルを向けた。

きゃぁと小さく悲鳴に似た歓声が
上がったけど気にせんとこ…

ホームルームが終わって
授業が始まった。

教科書のない□□さんは
治と机を合わせて
教科書見せてもろとる。

すると治が
「梟谷いうたら、
2年の赤葦って知っとる?」

とか、その子に話しかけ始めた。

『あ、…はい。
同じクラスだったから…』

「へぇ!あいつって
普段どんな感じなん?

前見かけた時は
めっちゃクールそうやったけど…」

治、なんや…興味津々やんけ

『普段…も大人しい…
というか大人っぽいクールな感じです。

3年の部活の先輩と居るのを
よく見掛ける気がします…』

「へぇ!…
そういえば体育館とかでも
そんなんやった気ぃするわ!笑」

2人のコソコソ話が気になって
全然授業に集中出来んわ。


「そこ!静かに!」

ほんで、会話 盛り上がりすぎて
転校初日から怒られとるやん。

女子からも白い目で見られとるし、
可哀想に。

治…お前何しとんねん。

彼女越しに治を見ると

「怒られたわ笑」

と俺にアイコンタクトしてくる。

「何してんねん…アホ」

とこれまたアイコンタクトで
バカにしたった。


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