第1章 水曜日の淫魔【影山 飛雄】
『うち、両親が再婚なのね…』
「え!?…あそうなんスね……」
『お母さんの再婚相手……
つまり私の義理のお父さんは
仕事人間って感じで、
忙しそうにしてて
普段は家には居ないんだけど…
火曜日だけは休みの日だとか言って
帰ってくるのね…」
「……はぁ…」
『そして…』
グッと彼女の手に
力が篭もるのが分かった。
『その日の夜になると
お母さんが寝た頃に
私の部屋にやってきて、
性行為を強要されるの…。(ポロポロ…』
「え………?」
彼女は泣いていた。
『だから、
水曜日にここに来て、
誰かで、グスッ…上書きしないとって…っ』
『だから…っ』
ギュッ
大粒の涙を
ポロポロとこぼす〇〇さんを
俺は抱きしめていた。
「俺が、…俺が守ります。」
[責任]よりも何か
俺を動かす何かが確かにあった。
俺の腕の中で
震える彼女にそっとキスをした。
(普段は強がっているだけ…
本当はこんなに脆い女性なんだ。)
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ドサッ
『飛雄…//』
「〇〇さん…
付き合って…くれますよね?」
『コクッ…//)』
〇〇さんを
保健室のベッドに押し倒す。
だんだんと近づける唇。
初めては全て彼女に捧げる。