第4章 大きいね【牛島 若利】
長い沈黙の後…
「…好きです。」
若利くんがこう言った。
『へっ!?!?////』
私の心臓が跳ねて、
変な声が出てしまった…
「貴女のそういう真面目で前向きな所…
家業に対して一生懸命なところ…
全て好きです…」
(な、なんだ…そういう…//)
『あ、ありがとう…//』
私は照れ隠しをしながら
お礼を言った…
「俺と…結婚を前提に
付き合ってもらえませんか?」
『けっ!?!?////』
(けっこんんんん!?!?////)
私は一瞬言葉を失ったが、
まぁ、お見合い相手なわけだし…
若利くんのこと私も好きだもんね…//
私は自分の中で納得して返事をした。
『……はい…//
わ、私なんかでよければ…
よろしくお願いします…//』
私が言い終わるのと同時くらいに
ガラッ
若利くんが洗面所に入ってきた。
『きゃあっ///』
「ほ、本当ですか!?」
着替えの途中に入ってきて
私の目をじっと見つめる若利くん。
『ほ、ほんと!
本当だから出て行ってっ//』
洗面所から押し出そうとするけど
ビクともしない若利くんの体。
『むぅ…』
「〇〇さん…綺麗です…//
肌が白くて…少し髪が湿っている…
下着と…Tシャツだけしか
着てないって…
俺を試してますか?…//」
押し出そうとする私の手を
掴んでグイッと顔を近づけてくる。
『ちがっ、貴方が着替えの途中で
入ってきたの!』
私は焦りと恥ずかしさで
顔が熱くなるのを感じる。
「あ、そうですよね…
でも…俺…
〇〇さん相手だと
我慢できそうにないです。//』
そう言うと
グイッと持ち上げられ
お姫様抱っこされる。
『へっ!?!?//』
あまりにも軽々と
持ち上げられたから
一瞬何が起こったか分からなかった
「寝室…行きましょう…」