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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第3章 クラスのあの子 【及川 徹】



晴れて両思いの俺たち

□□は俺が思ってるより
俺のことが好きみたい。

朝一緒に登校する約束をする。
俺は楽しみで30分も前に着いてしまった。

だけど、

「おはよう!早いね!」

俺よりも先に着いている□□。

『……ぉはよ。』

相変わらずそっけないけど、
その理由が分かると
なんだかくすぐったい。

「…今日も綺麗だね…//」

髪を撫でると

『!!!////』

無言で固まる。

『-なんか、慣れてる?』

じっと睨まれて
パッと手を離してお手上げポーズをとる俺。

「ごめん、今のは溢れちゃったの。」

『……何が?』

「好きが。」

『!!!!///』

いちいち固まる□□。
こんな可愛くて
こんな純粋なことあるの!?!?

俺は愛おしさと、困惑と、
叫び出しそうな気持ちを同時に抱えて
情緒不安定になりそうだ。


学校が近づくにつれて
クラスメイトや□□の取り巻きなど
知ってる顔ぶれが増えてくる。

「□□おはよ!
及川と一緒なんて珍しいね?」

『お、おはよう』

□□の隣をちゃっかりキープするそいつ。

「〇〇こっち側においで?」

『っ!!』

俺は彼女と位置を交代して
彼女を壁側に移動させた。

「おい、なんだよ及川!」

「昨日から付き合ってるんですぅ!
お邪魔虫はあっちいってください〜」

「う、嘘だろ…?
俺の告白…5回も断ったのに…」

5回も告白した度胸は賞賛に値するが、
それでも今は俺の彼女。
少しでも牽制しないと!

彼女をチラッと見ると

『…////(名前で呼ばれた。名前で呼ばれた。名前で呼ばれた。名前で呼ばれたぁっ…///)』

赤い顔でブツブツ言っている。

その様子を見て
そいつも諦めて
さっさと校門の方に歩いていった。



それから俺たちのことが
学校中に知れ渡り
彼女に近づく輩も減って行った。




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