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[R18]ハイキュー!!(裏短編集)

第3章 クラスのあの子 【及川 徹】




なのに-


放課後の部活終了直後
体育館の入口あたりで
主に矢巾が騒いでいた。

「ど、どうしたんですか!?
□□先輩!!」

学校のマドンナにオス共が群がる。

『あ、えっと…
及川いるかな…』

大きな瞳に
白い肌…小さい口が
目の前に…//

矢巾以下その場の全員が思った。
(う、うづぐしぃ〜…涙)


「みんな、何騒いでんの〜?」

及川は出遅れて登場。

「及川ゴラァ!!
□□に何かしたんじゃねぇだろーな!?」

「ええっ、まっつん!
キャラ変わってる!
怖い!いつもの3倍怖い!


…って、□□?」

『…ごめん、なんか…汗』

「…!?!?//」

□□が俺を呼んでる!?



帰り道-


とりあえず学校だと
うるさい奴らに絡まれそうだから
□□には少し待ってもらって
一緒に下校する。

「……」
『……』

(あれ?もしかして、
□□と一緒に下校する奴なんて
俺が初めてなんじゃない!?!?)

そういうのいつも断ってるもんな…

「……」

というか、いつまでこの沈黙?

「あ、あのぅ…」

俺が話しかけたのと同時くらいに
『ご、ごめん、…休み時間のとき
何か言おうとしてたよね…』

と□□。

「あ、いや…
断られると思ってたから
大丈夫〜…」
(って、言ってて悲しくなってきた。)

『その……何て言おうとしてたの?』

□□は気まずそうに
俺とは目を合わさないように歩く。
少し緊張しているように見えるのは
多分俺が都合のいいように解釈してるだけだ。

「え、えと…
今週末バレーの試合あるから
見に来て欲しいな…とか。」

俺は言ってみて後悔した。

(パーティとかディナーの誘い断ってんのに
体育館とか来るわけないじゃん!)


『試合……』

「ごめん、言ってみただけだから!」

『多分、いける…』

「!!!!」
(マジですか!?)


「え、でもシートとかめっちゃ硬いよ?
体育館暑苦しいし…」

『ふふっ…来ない方がいい?』

俺も言ってて矛盾してるって分かってる。
彼女は"多分"って言ったのに、
嬉しくて、夢のようだと走り出しそうな気分。

「あ、いやそういう事じゃ…
でも□□みたいな高貴な人が
耐えられる場所かどうか……」





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