第8章 風邪【佐久早 聖臣】
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夢を見た。
後輩2人と飲みに行った時、
聖臣が同じ店にいた日があった。
その時の夢
御手洗から帰る途中で
たまたま個室から店員さんが出てくる
タイミングで見てしまったのだ。
チームメイトと食事会という感じだったが
隣に女の子が座っていた。
仲良く笑いあったりしていた。
オレンジ髪の声の可愛い子。
私にもあんな笑顔…
向けてたことあったかな。。
その頃から、彼が信じられなくなった。
彼はチームメイトが増えたとかで、
練習量が増え、
なかなか会えなくなると言っていた。
私は嘘だと思ってる。
他に好きな人が出来たから
その子のために時間を割いてるんだ…
我ながら女々しくて、
うじうじした思考だ。