第11章 カミュ×妻子
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ST☆RISHとQUARTET NIGHT
の初コラボLIVE
当日。
ドームの中はカラフルなファン達で
いっぱいになっていく。
裏では
皆がバタバタと走り回る。
俺は寿に呼ばれ、
最終確認をしていた
「……それで、
俺がこういうから
そのあとミューちゃんは
ごめんなさい。するんだよ?」
「あぁ。」
「あと、セッシーとのデュエット曲は
その後に流れることになってるから。」
「分かっている。」
愛島との曲は
俺が謝罪してから。
愛島はなにやら、
俺の縁の地から中継で歌うらしい。
MCをやっているうちに
持ち前の運動神経で
走って移動らしい。
この辺りに縁の地などあったか?
そんなことを考えながら
最後のLIVEが始まった。
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LIVEも終盤にさしかかり
俺の引退宣言の時が刻一刻と迫る
四ノ宮と来栖、美風のユニット曲が終わり、
愛島以外の全員が
ステージに現れて
会場は異様な空気になる。
何か起こるのではないかという期待と
少しの不安が感じ取れる。
ここで、寿のMCが始まる。
「みんなーっ!!
楽しんでくれてるぅ~?」
ウィンクして
マイクを会場の方に向ける。
一斉に
きゃぁぁぁあ!!!!
という悲鳴にも似た
歓声が聞こえる。
「うんうん。
次はセッシーとミューちゃん2人の
デュエット曲なんだけど、
セッシーはなんと、
今、会場の外でスタンバイしてるんだよ!
みんなで読んでみよっか?♪
セシル~っ!!!!」
寿の進行が遠く聞こえる。
俺は最後のこの会場の雰囲気を
できる限り自分の中に保存していく。
「ハーイ!!」
全員がモニターに映る愛島をみるなか、
俺はそんな気分になれずに
少しうつ向いてめをそらす。
「じゃあそこがどこか
言う前に、
ミューちゃん…いや、カミュからの
大事なお知らせがあります。
みんな、よく聞いてあげてね。」
寿や後輩たちが影に消え
俺だけにスポットライトが当たる。
ついにこの時間がきてしまった。