第2章 トキヤ×水着
とある休日
早乙女学園の寮舎内で
1組のカップルが
課題曲の練習をしていました。
すると…
ポンッ
という音とともに
辺り一面白い煙に覆われました。
*トキヤside*
「な、なんですか!?
この煙はっ!!!
○○さん!?
大丈夫ですか?」
と、聞くと
『ゲホッ、ゲホッ
は、はい。
なんですか、これぇ…』
と、目を瞑って
咳き込む私の彼女
煙が薄くなっていくと、
一一一……
眩しい光と
ザパーン…ザパーン…
という波の音…
そう、私たちは海にいました。
「『えっ!?!?!?』」
しかも、いつの間にか水着に!!!?
どういうことでしょうか。
彼女もあたふたしているので、
どういう状況か飲み込めていない様子。
「……//」
それにしても、
エロ…ゴホンッ!!…スタイル…いいですね。
脳内で咳払いしつつ
横目で水着姿の彼女をチラッと見ると
『えっと…とりあえず、
どうしましょうか?』
と、顔を赤らめて俯き加減で
そう訪ねてくる彼女。
彼女は私のことを
あまり凝視できないようで、
とても、そわそわしています。
「そうですね…
どうせ、今日は仕事もないことですし、
海を楽しみましょうか。」
私の提案に
キラキラした瞳で
『はいっ!!///』
と即答です。
**
『って、
ちょっと、待ってくださ…///』
「なんです?」
『トキヤくん
海を楽しもうって言いましたよね?』
「ええ。」
『こ、こんな洞窟みたいなとこで…?』
今私たちは人気のない
大きな岩の間にある暗がりに来ているんです。
洞窟には平たい岩で縁取られた
楕円状の天然プールがあり、
脛位の高さで海水が溜まっています。
そこに彼女を誘い込みました。
こんなに綺麗で可愛い彼女の姿を
他の誰かに見られるなんて、
考えられません。
それに、せっかくの水着を堪能したい私は、
誰にも邪魔されない2人だけの空間で
思う存分楽しみたいんです。
ジリジリと端に追い込んでいくと…
『せっかくですし、
ビーチを楽しんだ方が…
ていうか、近いですっ…////』
と、少しの抵抗を見せる彼女。
顔を赤らめているところを見ると
満更でもない様子。
(どうせ私の言いなりになるのに、
なぜ1度抵抗してみるんでしょうか…)