第34章 真斗×ウェディングドレス
『…?
どうぞ…』
奥から小さく声が聞こえて
そっと扉を開ける
すると…
『あ…
真斗くん…』
少し戸惑った様子の先生がいた。
「お久しぶりです。
先生…」
俺は笑顔を向けた。
『久しぶり…
期末は…どうだったの?』
他愛もない話で
この場を切り抜けようとする
先生に気づいて
そうはさせるものかと
ガチャ…
扉の鍵を閉めて
そばにあったホウキを
取手に挟んで開けられなくした。
今からすることに
心当たりがあるのか
先生はジリジリと近づくおれから
一歩…また一歩遠ざかろうとする。
「期末テストは順調で…
今回も一位を保つことができました。
先生のおかげです。」
『そ、それはよかった…
でも、なぜお父様に出したはずの招待状を
あなたが持っているの?』
ドンッ
先生の逃げ場が
完全になくなり、
部屋の隅に追い詰める。
その隙に…
グイッ…
先生の腕を掴み
俺は先生をこの手から
逃げられないようにした。
「父の代理です。
神宮寺家と、聖川が昔から
対立していることは
貴女もご存知でしょう?
だから父は…」
『っ、…
離して…
真斗く…ンっ!?!?///』
俺は先生の唇を強引に奪い
強制的に黙らせた。
「ん…クチュ……」
舌を絡ませて
先生の必死に逃げる舌を
追いかけ回す。
『っ、はぁっ、…//
真斗くん…やめて…//』
頬を赤らめた
先生にもう、理性などない。
「先生…いや、○○さん……
すごく綺麗です。
俺が…
この姿の○○さんを
娶る予定だったのに…っ」
ギュッと抱きしめると
『ごめんね…//』
すっと、背中に腕が回された。
「だから、
俺はこの真っ白で綺麗な○○さんを
奪うことにしました…
許してください。」
『え……?』