第6章 翔×ナース
ピーンポーン
寮のインターホンがなる。
痛む頭と関節。
熱い体を何とか起こし
モニターを確認してから
玄関の鍵をガチャリと開ける。
「はぁぁい…///」
『お邪魔し…って!!?
どうしたの!?
顔赤いし、しんどそう…!!』
俺のおでこに
手を当てて熱をはかるこの人は
俺の彼女の○○。
舞台女優の卵だ。
「うぁ…ひもちぃ…//」
ひんやりとした
彼女の手に
すり寄ると
『いいから、寝よう?ね?//』
と、俺をお姫様抱っこ。
いつもの俺なら
嫌がってるが、
今はそんな気力もない。
つか、この女、
男の俺をこんなに
軽々持ち上げるって、どうなってんだよ。
『よしっ、
デートは延期ってことで、
今日は大人しく寝ていようねー?
翔ちゃん?♪』
こんな感じで
俺をガキ扱いして、
意地悪して楽しむ
ドS女だ。
ベッドに俺を優しくおろして
『なに食べたい?』
って聞かれる。
俺は母親に看病されてるような
照れくさい気持ちになって
「何も…いらね…//」
なんて言って布団に潜ろうとする。
そんな俺にお構い無しに
『…んー、
じゃあベタにお粥でいっか。
梅干しもいれたげる。』
だって。
「いいって…
なんか、眠いし……((´-ω-`)))コックリコックリ」
昨晩のイベントで
疲れていたのか
急に眠気が襲う。
「…zZZ」
せっかく来てくれた彼女を
ほったらかして
俺は眠ってしまった。
**
「ん…」
どれくらい寝たのか…
少しスッキリして目覚めると
『しょぉ…っ…zZZ』
「!!!!!??///」
隣で眠る○○がいた。
しかもナース服姿で。
「はっ!?!?え…っ、
どうなって…!?!?///」
彼女の格好はというと、
いわゆるコスプレ用のナース服で
白いミニ丈のワンピースに
胸元はざっくり開き
綺麗な脚には網タイツが纏わっている。
いや、つか、
ナース服似合いすぎだろ。
なんかエロいし。