第30章 レン×吸血鬼
だから報われない女王のために内緒で娘の元へ行き、
少しのヒントを与えてきました。
ワタシはずっと○○の監視をしてきた。
変な虫が、寄り付こうものなら排除してきました。
でも○○はちょっとやそっとのことで、あの吸血鬼を諦めそうにはなかった。
吸血鬼と知っても…なお…
それにさすがに、吸血鬼ともなると、ワタシも歯が立ちまセン。
しかも、吸血鬼界でも有名な吸血鬼ともなると…
でも、世間を騒がせたお仕置きの意味を込めて
○○の血を全て吸いました。
これも、女王には言えない秘密です。
俺の匂いのする飲み物を飲ませたことも
俺の血があの飲み物の正体だってことも。
「写真ならここに…」
頭を下げながら慎んで○○の写真を女王に渡します。
でも、ワタシはあの吸血鬼が嫌いデス。
だから、
「まぁっ、なにこの写真っ!?!?
誰、この男ーッ!!
私の○○と寝てるなんて、っ
なんて羨ましいのっ!!////」
2人が一緒にベッドで寝ている写真を女王に渡しました。
頬を膨らませてあの吸血鬼に怒る女王。
いつか、2人で挨拶にきたって、
そう簡単にはいかないようにしてあげマス。
「そろそろ○○に会おうと思ってたし、
2人をここへ呼んで頂戴。」
「はい、女王陛下…」
ワタシは彼女の手にそっとキスを落とす。
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レンside
「○○…女王陛下からの手紙だよっ!!!!」
『へっ!?!?』
ドタドタと走って彼女の元へ手紙を渡す俺。
ドキドキと彼女とその手紙を読むととんでもない内容だった。